ぺダリアン.com
PEDALIAN.com JACC日本アドベンチャー・サイクリストクラブ 日本国際自転車交流協会
menu
INTRODUCTION
はじめに
JACC
JACCとは
地球体験情報紙


PEDALIAN



EXCHANGE



 
 

※ポーランド中西部の町ポツナンに住むサイクリスト、アレクサンダーさんとカロリーナさんから自転車旅行のレポートが届きました。二人でポーランド製おんぼろのタンデム自転車を駆使してポーランドから日本に7ヵ月あまりかけてやってきました。

            「日本の旅  Aleksander Klaja

私アレクサンダーと妻のカロリーナは、201342日、ポーランド中西部ポツナンという町からシンガポールまでのユーラシア大陸横断サイクリング旅行に出発し、途中に日本を旅しました。三段変速機つきの二人乗りタンデム自転車でポーランドから、ウクライナ、モルドバ、ロシア、カザフスタン、モンゴル、中国、そして韓国を走行して2013119日、下関にやってきました。

 

日本に着いてみてカウチサーフィンで知り合った日本の友人から日本の文化や習慣を教えてもらい、韓国と様子がかなり違うのを感じました。当初は下関から東京を目指して一直線に東へと進んでいこうかと考えていましたが、下関で出会った日本の自転車旅行者たちから九州へ行くことを勧められそうすることにしました。

下関から長崎に向かいました。交通量の多い国道をできるだけ避け、県道など比較的交通量の少ない道を選ぶようにし、大きな町を避けました。田舎の景色はとても素晴らしくよかったです。しかし天候にはあまり恵まれず、二日ごとに雨に当たり、びしょ濡れと寒さに遭いました。そしてたどり着いた長崎では、1945年の悲惨な原爆が落とされた施設を訪れました。

   
                                     阿蘇(aso)

長崎の次に阿蘇に向かいました。そこには私たちが人生で初めて見る火山があるのでとても楽しみでした。自転車に積んでいた重たい装備は麓に置いて、荷物を積まない自転車で山上を目指しました。標高を上げるにつれ気温は下がり、山の上ではポーランドを出国して以来初めての雪を見ました。中岳山上に着くと、すぐそばのさらに高い頂上を目指して歩き始めました。しかしだんだんと雪が深くなり、風も強まってきたので頂上まで道半ばで引き返しました。曇っていたし、私たちのほかに誰も人がいなかったので事故が起きる危険性がありました。

阿蘇から九州の東側へ向かっている途中、九重の山の中で道に迷いました。行きたい方面に続く道を探していると、ある親切な男の人が自宅に私たちを招待してくれました。そして暖かいコーヒーと食べ物をいただき、道を教えていただきました。親切に感謝です。その日、温泉を見つけ、入ることにしました。私たちにとって初めての温泉入浴でした。外はとても寒く、キャンプ生活ではシャワーを浴びることがあまりなかったので、温泉はとても気持ち良かったです。

九州サイクリングの最後に有名な温泉地、別府を訪れてから下関の友人の家に戻りました。そして東京へと向かいました。大雨が続き、一週間かけてようやく広島に着きました。宮島や平和公園、原爆ドームを訪れました。

   
                                     宮島(miyajima)

広島を離れてすぐに自転車のトレーラーが壊れました。しかし、自動車の修理工の職人が親切に無料で修理してくれました。

いくつもの橋を渡り四国に渡りました。四国では初めて日本の田舎の家に泊まることができました。

大阪ではたくさんの旅行好きの仲間に出会うことができました。そしてオレンジハウス(Orange House)というゲストハウスに宿泊させてもらいました。有難うございました。大阪では次に訪れる予定の中国ビザを取得しました。

  
             大阪(osaka)-久本会友、川畑会員、中西国際部長、馬場茂さんらに会う

そして、大阪から京都へ。京都では北極探検家の馬場茂さんのお宅でお世話になり、一週間京都の歴史的寺院や街を散策しました。馬場茂さん一家と過ごした日々はとても印象深くとてもお世話になりました。そして、京都を出る日、再び自転車のトレーラーが壊れてしまいました。馬場茂さんが丈夫な部品に取り換えてくれました。

静岡に来て初めて富士山を見ることができました。特に海岸からの眺めがとても印象的です。そして、日本国内を2248㎞走行して、最後に東京にやってきました。次の国中国へは大阪から上海へのフェリーで移動を考えていましたが、とても寒いのでここ東京から1227日、成田から香港に飛行機で移動することに決めました。

 
                                    静岡(shizuoka)

タンデム自転車で世界旅行しようと決めたのは、妻と二人いつでも一緒に助け合いながらサイクリング旅をしたかったからです。また、アジアではタンデム自転車で旅行するのはめずらしいので人々に見せたかったからでもあります。生まれて初めて見るタンデム自転車に笑顔を見せてくれる人が多かったです。私たちのタンデム自転車は重たく、3段しか変速がないので、上り坂は厳しく、押し歩くことがよくありました。警察官に何度か止められることがありましたが、警察官は私たちのパスポートを不思議そうに見るだけで、トラブルは一度もありませんでした。成田から中国東方航空で香港までの航空運賃は二人で156900円でした。タンデム自転車は二つに分解でき、段ボール箱に自転車と荷物を46キロづつに分けて持っていくと、少しオーバーサイズでしたが、超過料金は取られませんでした。

将来は旅の経験を本に書きたいと思っています。そして、この旅が終わったらたぶん来年は東ヨーロッパのバルカン半島やトルコに行っていたいです。全部の大陸にも行ってみたい!

私たちの旅の写真はホームページに掲載していますのでぜひご覧ください。www.

アレクサンダーとカロリーナより

 

ポーランド語ホームページはこちらです写真を見る




              地球体験レポートウクライナ走行記     戻る

Copyright c 2005 PEDALIAN. All Rights Reserved. http://www.pedalian.com