【エミコ・シールさん壮行会レポート】
高繁勝彦
エミコ・シールさんの壮行会に参加した。
エミコさんはバイクで旅をしていたオーストラリアで今のパートナーのスティーブと出会い、1989年に地球一周自転車旅行をスタート。
77カ国目のパキスタンで癌の告知を受け2001年1月、ゴール目前にして緊急帰国。入院中に入籍。
余命半年と告げられたものの、4年間の闘病生活を経て、持ち前のパワーで2004年末、夢の旅を再開!
2008年9月、世界一周完結への旅立ちを前にガンの再発・転移が襲い、再び治療に専念してきたが、今回、日本における考えられるだけの治療をし尽くしたことで、海外で未承認の薬を求めることに望みをつなごうと、3月末にオーストラリアへと旅立つことになった。
出席者は約60名。
JACCの世界一周経験者をはじめ、自転車関係のみならず様々な分野の方々が全国各地からエミコさんに会うために大阪に集結した。
会場にいたのは皆、エミコさんが旅を続けてきた中で、エミコさんと地球のどこかで出会い、直接的であれ間接的であれ、エミコさんの行動力と彼女の笑顔に癒され励まされてきた方々ばかり。
彼女のそばにはひっきりなしに誰かがやってきて、プレゼントや餞別や花が届けられたり、握手やハグを彼女に求めたり、笑顔で一緒に写真を撮ったり…彼女は慌しくもエネルギッシュに対応していた。
「これが本当に癌と11年も闘い続けてきた女性なのか?」と思わされるほど元気な姿を見せてくれたエミコさん、久々に公の場に姿を見せて参加したみんなから「気」をたくさんもらえただろうか。
逆に彼女から「気」をもらえたように感じていたのは恐らく自分だけではあるまい。
パキスタンで一時は中断した地球一周の旅…。
新たな冒険に旅立つ彼女にエールを贈ろう!
レポート:高繁勝彦会員 「エミコさんとの出会い」、
「我以外皆我師」
笑顔でエミコ&スティーブを送り出すJACC