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※タジキスタン・ドゥシャンベより届きました世界一周中の小口良平会員からの報告です。(2011年7月16日)


                 「世界一美しい道・パミール高原」


                                猛吹雪の中、遊牧民族の移動式テント「ユルタ」に避難


7月15日ようやくタジキスタンのドゥシャンベに着きました。
予定より5日も遅れしまった原因は、いまだかつて漕いだことのないようなパミール高原の悪環境にありました。
標高900m~4655mまでのアップダウンを繰り返す峠が11個。
気温は-10℃~35℃
雨や雪、雷、谷から吹く向かい風と常に自然とともにありました。
道は常にオフロード。
岩石や倒木、土砂崩れ、あげくには砂漠状態。
何度も転倒、落車しました。
急なアップダウンが多いので、ブレーキの握りも尋常はありません。
全ての指先と爪がはがれるぐらい炎症しました。
体もがたがたです。
体重は8kg落ちました。
しかし、とにかくいい経験ができました。
これでようやくいっぱしのサイクリストになった気がします。・・・


 私の訪れたパミール高原はこれまでにない世界でした。
深い山に囲まれているため豊富な水があります。
そして果物の豊富なこの時期はいたるところにアプリコットやチェリーなどが取れます。
好きなところで休憩し、好きなところで食事し、好きなところで唄い、好きなところで読書し、好きなところで瞑想し、好きなところで寝れます。
それも誰もいない世界で。
これまで走ってきた3年間で、2日間も人に会わない世界は初めてでした。

驚いたのは本物の空気を吸えたことです。
1日に3台くらいの車しか通らない。
その車が来るのが1km以上先からわかります。
それは車から漂ってくるガソリン臭からです。
今までずっとガソリンの臭いをかぎ続けて、鼻が麻痺していただけだったんですね。
人間の鼻は本来するどいのだと実感しました。
そしてこの踏み荒らされずに残っているパミールの自然。
トイレに行くため夜中にテントを開けて、怖くなってまた中に入りました。
星が襲ってくるような近さだったんです。
この夜空はチベット以上です。
世界は広い。
チベットを越えるような場所がまだまだあるんですね。
わくわくしてきます。

人間の本能で、自分の認識を超えた世界を見たとき、畏怖することを知りました。圧倒的な大自然の前では、いかに自分が無力でちっぽけな存在なんだと思い知らされました。
でもこんなちっぽけな自分も、その世界、自然の1つだと思うと、不思議と心からリラックスできました。
 こんなパミールの世界での体験は生まれて初めてです。
あのチベットを超える世界はないだろうと思っていましたので、今回のチベット超えに大いに喜びました。
世界は広い!
他にもパミール超えをする場所が世界には絶対にある!飽くなき探求心、次なる感動と興奮を目指して爆走します。


ただ、こんな素敵なパミール高原ですが、ここはアフガニスタンの国境地でもあります。
戦争の爪痕は今も残っています。
まだ地雷も未撤去の地域もあり、道の端には廃車した戦車もありました。
いち早くパミールの子供たちに安全な暮らしが来ることを願ってやみません。



予想以上に時間がかかり、次に訪れる予定のウズベキスタンのビザが7月14日~8月13日とすでに始まっています。
キルギスのビシュケクを出た6月23日から毎日走りっぱなしですが、ゆっくり休むことができません。
ウズベキスタンのタシュケントでは次に訪問予定のトルクメニスタンのビザ取得待ちをしないといけない都合上、今すぐにここドゥシャンベを出発し、一刻も早くタシュケントに着かなければ時間がありません。
タシュケント到着予定は7月22日くらいになりそうです。そこでうまくトルクメニスタンビザを取得して次に進むことができればいいのですが。
急がねば・・・。
ウズベキスタンまで3300mの峠がまだ2つ残っている・・・。

中央アジアの国々はビザの取得が容易ではなく制限が厳しい地域です。頑張れ小口さん!


小口良平 ブログ:地球一蹴


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