ルワンダKISEKIボランティアの市川──7大陸目、温存夢の南極大陸に立つ!

2024年6月8日

南極日本人初自転車轍の重信、史上初横断の国際隊舟津登場!

2024年1月8日、市川メールより

 明けましておめでとうございます。
 私は今、南極に着きました。
 43年振りに訪問した南米アルゼンチンのフエゴ島南部の町ウスワイアからノルゥエーのツアー船(写真市川の後方)に乗ってやって参りました。

 自転車からは遠ざかってしまいましたが、64歳でやっと7つの大陸に上陸する夢を叶えることが出来ました!
 1月17日に帰国予定です。

 その後4月からは、前便でお伝えの通り再び障害児の施設で正社員として勤務する予定です。
 それまでに、もう1回海外旅行と能登半島で起きた地震の災害ボランティアに行こうと考えています。
 ご報告まで。

中米メキシコ北西部ソノーラ州での若き日の市川

JACC会員南極大陸上陸の記録

・癌闘病中の重信幸廣(67、愛媛県、元小学校教師、仏教大OB)は、82/9~90/9の世界一周70カ国8万5千km走破の途上、南米チリ・プエルトモントからチリ軍艦で愛車と84/12南極上陸を果たしている。日本人初の轍を残した重信(当時30)。“6年間世界一周・自転車で旅を続ける「先生」”との見出しで、写真週刊誌「フォーカス」86/12/19号に掲載された=ペダリアン紙2005夏発行92号7
面「世界一周、旅立ちの譜」に紹介。
 親友梶政雄米サンディエゴ支部長の見舞いを度々受け、闘病を続ける同志重信の回復を祈念!

・神戸大時代に米横断を遂げ、83/12~84/4JACC帆かけ自転車サハラ砂漠縦断隊長を務めた舟津圭三(大阪府、94/4以来アラスカ・フェアバンクス近郊の5万坪の大森林でレース犬達と暮らし、犬ぞり使いとして数々のレースで入賞。アラスカ支部長として、共に風冒険に挑んだ恭江夫人と中西大輔、安東浩正ら多くのJACCペダリアンを迎える。現在は、「北の楽園」と呼ばれるワイナリーNIKI Hills & Farm=北海道仁木町=の総支配人として活躍中)は、南極半島スタート地点89/7~90/3「平和精神」にのっとった史上初南極犬ぞり横断踏破6カ国の国際隊員として活躍し、91年これらの功績が評価され、朝日スポーツ賞、テレビ朝日ビッグスポーツ賞特別賞等受賞。

 JACCは、1990年3月4日舟津の実家のある大阪・堺市浜寺と南極横断ゴール地点ミールヌイ基地とのMBS衛星中継という貴重な体験をすることができた。  
 舟津は、「犬ぞり隊、南極大陸横断す」(講談社)、「アラスカ犬ぞり物語」写真/佐藤日出夫(七賢出版)等を著作。

 故河野兵市と共に故植村直己さんを尊敬する日本を代表する地球体験者で、JACCが誇るペダリアンだ!

南極点(標高2800m)で!
舟津が用意していたJACC旗(嬉しいね!)をジャン・ルイ・エチエンヌ隊長の厚意で全員で記念撮影! こんなに嬉しいことはない!!
写真/左から秦大河=チン・ダボ(中国)、舟津、ウィル・スティーガー(米国)、ジャン・ルイ隊長(仏国)、ビクター・ボヤルスキー(旧ソ連)、ジェフ・サマーズ(英国)の各氏

 舟津の「犬ぞり隊、南極大陸横断す」(92/7発行)の人間と42頭の犬達による感動のチームワークを著した冒険手記に、エチエンヌ隊長の翻訳著「南極大陸横断~国際チーム219日間の記録」(早川書房、91/6発行)。
 エチエンヌ隊長は、「栄養学およびスポーツ医学を専門とする医師。ヒマラヤ、グリーンランド、パタゴニアなど、数々の遠征経験をもつ探検家でもある。1986年5月11日には、63日間かけて単独徒歩で北極点到達に成功した。その経験をもとに著した「極地の歩行者」は国際的に高い評価を受けた。その他の著書に「医学と山岳スポーツ」がある。」(同書著者紹介より)

 錚々たる選抜のメンバーによる史上初の快挙記録!
 共に迫力のある感動の傑作だ!!

 「南極」記録から話を戻したい

1959年1月生まれの市川。日大時代の1979年7月~81年3月(1年8カ月)、アンカレジ~フエゴ島(北中南米縦断)~ブラジル3万kmを走破。帰国後の22歳1981年5月入会。

南米ペルー、クスコへのアンデスの峠アブラアンティコナ4843mで

 故河島英五理事が高らかに歌っていた「時代おくれ」の〽目立たぬように、はしゃがぬように、似合わぬことは無理をせず、人の心を見つめつづける……男になりたい。と、地球体験も人生も真面目にコツコツと生き抜いてきた市川裕一会員。

 また市川は、北中南米後の日大卒業24歳時に、九州・南西諸島、台湾一周・韓国釜山~ソウル走行。32歳時、休職し、4カ月のバックパックでミクロネシア・豪州・ニュージーランド・東南アジア・スリランカ・インド・ネパール・チベットを訪ねる。
 その後、家族を待ち、32年間、妻子4人の生活を最優先してきた。
 63歳、児童相談所を退職した市川は、23/5フィリピン・セブ島のマザーテレサ孤児院でのボランティア活動を始め、23/6-7タイ・アユタヤの寺院が運営している孤児院の小学校でのボランティア。
 23/8は北欧4カ国を巡る。
 23/9秋田の台風水害復興の短期ボランティアに。

 ※退職後の市川、出来得る限りの社会貢献を世界に求め、夢を叶えた南極大陸上陸は32年間黙々と家族を支えたご褒美に違いない。

 そして、11月10日、山田支部長メール「ルワンダより」

 「10/1~11/9までJACCの市川裕一さんがキセキに滞在されました。市川さんとは20年近く前に品川でのミーティングでお会いしたきりですが、わざわざルワンダまで訪ねてきて下さいました。
 市川さんは長年児童相談所や福祉関係のお仕事に携わっておられた経験を活かして、私の経営するキセキの託児所と幼稚園、日本人向けのレシデンスで主に子どもたちや若者と関わるボランティアをしてくださいました。

 温和で若者を凌ぐ体力の市川さんは、子どもたちやママたちからも大変慕われ大活躍でした!
 写真をお送りします!
 ついでに私の写真も!
 ルワンダではほとんど自転車には乗っていませんが、毎日筋トレと7kmのジョギングは欠かしません」と。

※写真は教室で児童たちとの市川

 さて、2023年12月~2024年1月、南極旅行を叶えた市川。

 4月22日から障害児の施設(放課後等デイサービス)の児童発達支援管理責任者としての勤務
が始まる。
 「この歳になって正社員として迎えていただけることは感謝しかありません。
 一度限りの人生なので、これからも出来る限り自分を高めつつ、少しでも世のため人のために尽
くせたら、これ以上のありがたい喜びは考えられません」と伝える。

 市川会員、障害児施設勤務の再開、おめでとう!!
 障害児は君の誠心誠意溢れる、献身的な優しさを、きっと待ってるよ!
 無理せず、頑張り過ぎず、子どもたちへの愛情よろしく!


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