第4回 地球体験ペダリアン大賞
2004年、第4回「地球体験ペダリアン大賞」選考委員会は候補者の推薦及び選考を始め、検討を重ねるも大賞該当者不在のまま2009年JACC創設30周年を迎える。第3回の待井剛受賞以来、11年の経過に相応しく多方面から検討を重ねた結果、世界130ヵ国15万1849kmを走行した中西大輔(39歳)のグローバルな活動が高く評価され決定に至った。
この第4回「大賞」に向けての11年間、次の体験者が候補者として推薦されていた。
- 7年6ヶ月世界85ヵ国9万5000キロを走破し、ロンドンの日本語情報誌「週刊ジャニー」にエッセイ270話を連載した和歌山の石田裕輔さん。
- 厳寒のシベリア横断1万4927kmを走破し、第8回「植村直己冒険賞」に輝いた神奈川の安東浩正前評議員。
- 世界77ヵ国10万8618km走破の途上、パキスタンで子宮ガンに伏し、豪のパートナー、スティーブさん(現夫)と急遽帰国した大阪のシール・エミコさん。
- 世界43ヵ国、5万5000kmを走破し、旅先で救命を受けたギニアに井戸を建設したミキハウス勤務の坂本達さん(大阪)。
- ケニア~南アフリカ8ヵ国5000kmを女性で単独走破した大阪外大生の山崎美緒さん。
- タンデム自転車で世界88ヵ国10万5805kmを走破した愛媛の宇都宮一成・トモ子夫妻。
- ユーラシア24ヵ国1万3500kmを女性で単独横断した大阪の松尾由香さん。
- アルゼンチン青年として初のアフリカ縦断(モロッコ~南アフリカ)16ヵ国2万1650kmを走破したルイス・ラシアルさん。
JACC日本国際自転車交流協会が発信する「平和と友好の地球体験」を深める銀輪大使として類を見ない活躍を果たした中西大輔さんは、南米ボリビアやペルーなどでは功績が称えられ、名誉市民・名誉州民章を4回受章し、ポーランドのマルボルク市長やチュニジアのサイクリング連合会長からJACCへの友好親書を受け、スペイン、フランス等で講演会を行うなど、その友好平和活動は各地の新聞紙誌が取り上げている。それらの活躍は第4回「地球体験ペダリアン大賞」に相応しい内容で、30周年を迎えたJACCの記念セレモニー(2009年10月11日於ホテルクライトン新大阪)で、藤木高嶺JACC交流協会代表理事より大賞を受けた。
また、第4回地球体験ペダリアン大賞特別賞を、エミコ・シールさんが受賞。子宮ガンの宣告を受けた後、3度の復活旅を遂げ、女性として11万余kmを走破。世界一周完結旅を前に再度、再発が襲い厳しい治療に専念中。