ボリビアの日本人学校で教壇に立つ

※南米・ボリビアより届きました世界一周中の出堀良一会員からの報告です。(2011年8月29日)

2011年8月、ボリビア:サンタクルス近郊にある日本人移住区“コロニア・オキナワ”へ行ってきました。(サンタクルス近郊に日本人移民者が定住し始めたのは1912年頃から)ボリビアの地名にokinawaと表記され“小麦の里”と呼ばれるまでになった島人(しまんちゅう)の魂を感じることができました。

ちょうど年に一度の【豊年祭】というお祭りに参加できました。このお祭りでは沖縄県からの派遣教師 与那覇慎也(よなはしんや)先生と知り合うことができました。
そしてお祭りの後にオキナワ第2移住区で教師をする与那覇先生を訪ね、数日間おせわになることにしました。
オキナワ移住区は第1、第2、第3まであります。旅行者の多くは第1にある資料館や日本人会館を訪れて帰ってしまうみたいですが、第2移住区にはバックパッカーやライダーなど過去に来たことがあっても自転車での旅行者は初めてだということでした。

第2移住区にある“ヌエボ・エンペランサ学校”は午前中にボリビアの義務教育をし、午後に2世さん3世さん日系人の子供たちに日本語を教えています。与那覇先生は日本語と体育の指導のため沖縄県から2年の任期で赴任されていました。

子供たちは純朴で明るく元気いっぱいで、先生方とも楽しく交流させていただけるうちに
「旅での体験や出来事を子供たちに授業してくれないか?」
と依頼され、うまれてはじめての講義をボリビアの学校でさせていただけることになりました。

この学校に通う子供たちの多くは日本へ行ったことがなく、ボリビアの観光地(ウユニ塩湖など)へも訪れたことがないとのことでした。プロジェクターを使い僕が走ってきた国や人々、動物などの体験を写真で紹介していくと、子供たちは興味津々で質問してくれたり、見たこともない風景に思いをはせているようでした。

子供たちの反応をみていると今当たり前に感じてしまっていたことがまた新鮮に思え、また僕の出会った感動が伝わってくれてとても嬉しく感じました。

はじめはとても緊張しましたが終えてみると、もっと話したい! もっと世界を知ってもらいたい!! という気持ちでいっぱいでした。この先も多くの世界を走り、体験をしてまた皆に話してあげたい!そう思っていると次なる大陸への思いに熱くなっていました。子供たちの純粋な反応に、瞳に、僕がすっかり元気をもらっていたみたいです。

ようやくアメリカ大陸を走り終えた!という実感が沸いてきました。

今は次なる大陸へ向けて心も体も向かい始めています。

この先もまたいろいろと貴重な体験ができるようにしっかりと体で心で世界を体験していきたいと思います。

出堀良一@ボリビア:サンタクルスより

 ブログ:“自転車”世界一周踏闘記


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