東日本大震災被災者応援メッセージ

※世界一周中、南米チリより届きました出堀良一会員からの報告です。(2011年3月29日)

この度の震災で被災された方、被災されたご家族をお持ちの方々に心よりお見舞い申し上げます。

ペルーから現在ペアランをしている宮路研一郎くん(JACC非会員:2008年アラスカ出発)と僕はボリビアより冬が本格化する前にパタゴニアへと飛行機で移動しました。アルゼンチン:ウシュアイアより北上してボリビアまで繋ぎ、南北アメリカの大陸走行を終了しようと考えていたからです。僕らが震災を知ったのはウシュアイアを出発して2日目。小さな村のパン屋さんのテレビでした。サイクリストには有名なパン屋さんで、そこで泊まることもできましたが、僕らは自転車を預け、2日かけて走ってきた道をバスで1時間半で戻りウシュアイアの町に帰ってきました。ここで家族と連絡をとり、無事を確認できました。親戚が大きな被害のあった青森の八戸在住でしたが、親戚一同も無事で安心しました。宮路くんの家族、親戚共に皆無事でした。

そして、安心した僕らは、また自転車の旅に戻りました。

時より目にするテレビやニュースでは連日、地球の裏側からでも震災のニュースを流していた。
次第に広がってゆく被害の報告、原発などの二次災害、そして被災地で懸命に働く人々を目にした。
村らしい村も人気もない広大なパタゴニアの自然の中、ぽつんと二人で走っていると、急に僕らは「無力だな……」と感じた。
日本中が一丸となって復興に取り組んでいる今、僕らはここで何もできないでいる。そのことが心苦しく悲しかった。

震災から10日ほどが経ち、僕らはチリに入国した。チリの最南端の町マガジャネス州の州都プンタアレーナスという大きな町で、僕らは「僕らに何ができるか?」を話し合い実行することにした。
結論は街頭に立ちチリの方々、又 ここに来る世界各国の旅行者から日本への応援メッセージを集めることだった。

「世界の心の声を日本へ伝える。それが今僕らにできること……。」

開始からすぐにメッセージが集まった。メッセージカードと共に写真を撮影させていただき、用意しておいた大きな日本国旗に署名をもらう。町の中央広場で行っていたが、シエスタ(お昼休み)には警察署やショッピングモールなどにも足を運んだ。メッセージを集め始めると、昼食の時間も惜しいほどで、毎日お弁当を作って街頭にたった。

初日の夕方には新聞社の方が訪れ、翌日には新聞のトップページに僕らの活動が掲載された。
この町で僕らの活動が次第に広がってゆくことを感じた。

3日間メッセージを集め、集まった心のメッセージは合計11カ国の方々より226枚のメッセージ。グループ、団体で一枚のメッセージだったりするので、実質は300名ほどがこの活動に参加してくれたことになる。

地球の裏側の被災地から最も遠いと思われるパタゴニアから集まった日本を応援するメッセージを紹介いたします。

・世界の果てのこの町から 愛の抱擁を力と希望を日本と国民に…

・富士山のように高い目標を持って!(日系のツチヤさん)

・チリの見本となっている日本の皆さん がんばって!

・親愛なる日本の方々。震災にあった方を激励します。空の神様が前へ進むのを助けてくれるでしょう

・太陽は必ず君の町を照らすから がんばって!

・がんばれ日本!過去の災害も乗り越えられてきたよね世界中の人々がついてます

・私達は去年の津波で大きな試練を乗り越えられることを学びました。がんばれ日本!

・世界中の力を日本の皆さんへ 私たちはひとつの家族、ひとつのチームです。前へ進んで!成功を!そして愛の抱擁を……

・私たちは愛情と愛を持って日本を支援します。今回起きたことに深く共感します。がんばって まけないで

・私の魂の力と心を 親愛なるあなた達へ

・行け!戦士たちよ!! チリはあなたと共にある(軍隊の方々)

・私たちの思いと力を 私たちの祈りと希望を 神の救いを 私たちの願いと愛を

・世界の最南端の所から私の全部のパワーと応援を全ての日本人へ!がんばれ!上を目指して!

・未来を見て立ち上がって! 世界中の人が力強く前に進めることを願っています。

他にもメッセージを僕のBlogで紹介しています。
お時間ありましたら、こちらもご覧下さい。写真とメッセージが見れます。

「僕らにできること」 【その1】 【その2】 【その3】 【終わりに…】

普段出会うことの少ない、チリの学生さん、警察官、新聞社、軍隊の方々など、心の交流ができたのも僕らにとっては大きな喜びです。

また、世界の方々が日本を思う気持ちに、被災者ではない僕も励まされ元気を頂きました。このメッセージが日本の皆様の元気になりますように心から願っています。

チリより 出堀良一 ブログ:自転車世界一周踏闘記


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